自室に戻り、深い安堵感が湧く、一方で、この先どうしようか?
悩みは深くなる。
不安や恐怖に襲われ、このまま、ずっとしていると、動かなければ何にも変わらない、変えたいのだが、自分が壊れるような不安が襲い、ちっぽけな自信までもが消えて喪失していく。
葛藤は渦巻きになり、自分の思考をぐるぐる締め付けてくる。
命を守るため行動の否定し、陰性感情や思考が自分自身を支配していく。
何も変わらない、変えられない、情けない自分をもう一方の自分が精神的に追い詰めていく。
とっさに発狂するのではないかと感情に包まれる。
自分の苦しさを理解し、共感してくれる母の優しさ、
強く自分を認め、見守り、優しく背を押してくれる父の優しさ
の両方を、今、求めている情けない自分を感じる。
両親とは、会話はもう何年もない、自分自身が拒否をしている。
その拒否は、両親の愛情を求めているが、素直にそれを表現したり、言えない自分がいる。
ねじ曲がった自尊心、素直でない自分に苦しむ。
それを他人のせいにしてしまえば、簡単なのだが、出来ない自分…
身体は大人になったが、心はまだ幼児のような自分がいる。
それを、自分自身で認め、やり直したい。しかし、自分ひとりではなにもできない。
終わり
(これは臨床で知った、複数の事実を合成して出来た話である)